高浜虚子(1874-1959)生前のほぼ自選集と呼ぶにふさわしい全集です。
それは第1巻の序に出版のいわれを虚子自身が書いていることからもわかります。*3枚目の写真
なるべくたくさんの写真を見ていただけるようにしましたが、函や本体表面は状態がよくありません。
函は補修している箇所はありませんが、すべての巻で裂けたり、割れたり、反ったりしている箇所があります。
シミやヤケもきついものがあります。
本体表面はシミ、ヤケ、汚れがありますが、中身にはわずかにシミ・ヤケがある程度で、読むのに問題はないと思います。
第2巻のみ本体表面に汚れ・キズがあり、函にもいたずら書きと汚れがあります。*4枚目及び最後の写真
虚子の全集は戦後、昭和49年に全15巻版が毎日新聞社からでているだけですし、彼の主たる作品・また活動もほぼ戦前で尽くされているように思われます。
各巻巻頭には写真が掲載され、各巻の序は虚子自身が書いています。
「私の俳句の生涯は明治二十四年即ち十八歳の年から今年即ち六十二歳迄続いてゐるのであるから四十五年の永きに亘つてゐるといつてよい」 *第十一巻
「今迄虚子句集といふものも二三冊出て居るが、概ね他人の編輯になつたものである」 *第十二巻
全体的な状態については個人的な印象ですので、古書であることをご理解の上、ご入札ください。