「まるで、そよ風をまとっているかのようだわ…」
以前、宮古上布をお求め頂きましたお客様が仰っていたご感想です。
この度、特別に幸運な出会いがございましてご紹介させて頂ける運びとなりました。
最も細い麻織物ならではの艶めきと、そよ風のようなお締め心地…
経糸・緯糸共に手績みの芋麻を用い、宮古島に自生する植物の染料のみを用いた夏物の最高傑作【宮古上布】
丹精を込めて織り上げることによって生み出される、品格と極上の風合い。
昭和53年には国の重要無形文化財の指定を受けている、最高峰の夏帯です。
多くのお着物ファンから羨望の眼差しが注がれる《夏の特選・名古屋帯》をご紹介させて頂きます。
こちらの帯を製織されたのは、長年に渡り宮古上布の制作と普及にご尽力された【新里玲子】さん。
日本伝統工芸会正会員をはじめ、重要無形文化財 宮古上布保持団体の代表を務められていらっしゃる名匠です。
特にこちらの作品は、とてもステキなお色柄。
宮古島に自生する車輪梅やマンゴー・琉球藍などから染料を抽出し、苧麻ならではのナチュラルな風合いと相まって、大変しっとりとした上品な仕上がりに。
宮古上布は、原料の苧麻の生産から最後の工程まで、全てが手作業で行われます。
まず苧麻の栽培から行い、それを刈り取り、繊維を指や爪を使って細く裂き、それを丁寧に撚りあげ、紡いで細い織糸にしていきます。
その糸は織りあがりの図案にそって絣括りされ、植物染料によって染色しさらに根気強く、長い時間と手間を掛けて手織りされていくのです。
一反の宮古上布を織り上げるにも、気の遠くなるような手間と時間を要するのもお分かり頂けることでしょう。
こちらは数回ご着用された程度の極美品。
更に共箱まで付属された貴重な作品。
また贅沢な『全通柄』によって、お使い勝手の宜しさも抜群です。
ただ最後のお写真にお載せ致しました通り、裏地にアクがございましたので、今回は特別にお安いお値付けをさせて頂きました。
新里玲子さんの織り成す、特選の『宮古上布』
大変貴重な作品ですので、最高級の夏帯をお探しのお客様に心を込めてお勧め致します。
~銀座一凛~
【寸法】
長さ 375cm 幅 31cm
【素材・状態】
苧麻
数回ご着用された程度の、大変きれいなお品です。